エンプロイーサクセス
2024.09.24
1on1とは? ミーティングの目的や話すこと、テーマの具体例を紹介
- #1on1
- #社員交流

最近よく聞くようになった「1on1」。しかし、1on1の意味や目的をよく理解しないまま、ただの打ち合わせの代わりに使っていませんか?
「1on1って何のためにするの?」
「1on1の効果の効果は?」
「具体的な話題やゴールを知りたい」
このように疑問に思っている方も少なくありません。そこで本記事では、1on1の目的や具体的な話題、効果的なテーマの選び方について詳しく解説します。1on1を初めて行う方や、より効果的な1on1を実現したい方に向けて、役立つ情報を提供するので参考にしてください。
1on1ミーティングとは? 人事面談との違い
「1on1ミーティング」とは、上司と部下が1対1で行う定期的な個別面談のことです。最近では多くの企業で導入が進み、社員の成長やチームの成果向上に役立つコミュニケーションの場として注目されています。
1on1ミーティングの場では、互いの状況を共有し、仕事に関する悩みや目標について話し合います。1on1の目的は、ミーティングを通じて、より良い関係を築き、業務の効率化や個人成長を促していくことです。仕事に関する進捗状況の報告や課題の共有だけでなく、キャリアに関する相談やプライベートな悩みを打ち明けることも可能です。
1on1と混同されがちな「人事面談」は、評価や昇進などを目的とした年1~2回程度の面談を指します。一方で、1on1は評価を目的とせず、社員の成長やパフォーマンス向上、そして信頼関係構築を目的とします。
それぞれの違いを表にまとめました。
項目 | 1on1ミーティング | 人事面談 |
頻度 | 週1回または月1回程度 | 年1~2回程度 |
目的 | 社員の成長促進信頼関係構築モチベーション向上など | 評価昇進報酬決定など |
評価の有無 | 基本的には評価しない | 評価あり |
内容 | 仕事の進捗状況キャリアプラン課題や悩み相談など | 評価項目に基づいた評価上司からのフィードバックなど |
1on1ミーティングについて、さらに詳しく解説していきましょう
1on1ミーティングの目的
1on1ミーティングには、おもに以下の3つの目的があります。
- 社員の成長を促進するため
- 相互理解による信頼関係構築のため
- 社員のエンゲージメントを高めるため
それぞれ詳しく見ていきましょう。
社員の成長を促進するため
1on1では、社員のキャリアプランや目標を共有することで、社員のモチベーションを高め、自律的な成長を促す効果が期待できます。仕事で抱えている課題や悩みなどマイナスな相談でも大丈夫です。それに対し、上司は適切なアドバイスやフィードバックを与え、社員の成長を促します。
相互理解による信頼関係構築のため
業務の指示や報告よりも、社員の人となりや価値観、キャリアプランなどの共有が目的です。上司と部下がお互いを深く理解し合えば、職場におけるコミュニケーションが円滑になり、結果的により良い信頼関係が構築されるでしょう。
社員のエンゲージメントを高めるため
社員は、自分の意見や考えを聞いてもらい、尊重されていると感じると、会社や仕事への愛着が高まります。1on1は、社員の意見を積極的に聞き、業務に反映するための場でもあります。その結果、社員の仕事へのエンゲージメントを高め、モチベーションやパフォーマンス向上効果が期待できるでしょう。
1on1で話すべきテーマの具体例
1on1では、業務に関することからプライベートなことまで、幅広いテーマについて話し合えます。その具体的なテーマ例を5つ紹介しましょう。
- プロジェクトの進捗や目標達成度の確認
- スキルアップやキャリアパスのヒアリング
- 仕事の悩み・不満の解決・モチベーションアップ
- 会社のビジョンや目標の共有
- 心身の健康確認
一例として参考にしてください。
プロジェクトの進捗や目標達成度の確認
現在の仕事の進捗状況や課題、目標達成度などを共有しましょう。具体的な質問例は以下です。
- 現在のプロジェクトの進捗状況はいかがですか?
- 目標達成に向けて、何か課題やボトルネックはありますか?
- 次のステップでどのようなことを行う予定ですか?
部下の状況を把握し、必要なサポートやアドバイスを提供するのが目的です。具体的な数値やデータを示してもらい、問題解決のために、どのようなサポートが必要かを確認しましょう。また、目標達成に向けたモチベーション維持のための声掛けをします。
スキルアップやキャリアパスのヒアリング
社員のキャリアプランや目標を共有し、将来に向けてどのようなスキルを身につける必要があるか、どのようなキャリアパスを描いているのかなどを話し合いましょう。具体的な質問例は以下です。
- 今後、どんなスキルを身につけたいですか?
- キャリアパスとして、どのような将来を描いていますか?
- 会社でどのような役割を担いたいですか?
長期的なキャリア目標を明確にし、達成のために、どのような支援が必要かを確認しましょう。必要であれば、社内・社外の研修制度についても検討します。上司は、社員の成長を支援するための具体的なアドバイスや研修などの機会を提供しましょう。
仕事の悩み・不満の解決・モチベーションアップ
仕事で抱えている悩みや不満を打ち明けられる雰囲気作りが大切です。具体的な質問例は以下です。
- 仕事で悩んでいることはありますか?
- もっと仕事を楽しむためには、どうすれば良いと思いますか?
- 今後の仕事へのモチベーションを高めるために、何かできることはありますか?
具体的な行動に移せるようなアドバイスを与えたり、仕事とプライベートのバランスについて話し合ったりしましょう。上司は、部下の話を傾聴し、問題解決やモチベーション向上のためのサポートを行います。
会社のビジョンや目標の共有
会社のビジョンや目標、今後の事業展開などを共有して、社員の会社への理解や帰属意識を高めましょう。具体的な質問例は以下です。
- 会社のビジョンや目標について、どのように考えていますか?
- あなたの仕事が、会社の目標達成にどのように貢献できると考えていますか?
- 会社の未来について、どのようなことを期待していますか?
会社の戦略と個人の目標を結びつけ、組織全体の目標達成に向けて、どのような協力ができるかを確認しましょう。また、社員からの意見やアイデアを聞くことも効果的です。組織全体の活性化や目標達成につなげていきましょう。
心身の健康確認
仕事とプライベートのバランス、職場環境におけるストレスの有無など、社員の心身の健康状態について確認しましょう。具体的な質問例は以下です。
- 最近、体調はいかがですか?
- 仕事以外のストレスはありますか?
- リフレッシュするために、何かやっていることはありますか?
悩みを受け止め、ワークライフバランスの重要性を伝えたり、必要に応じて休暇の取得や産業医への相談などを促したりします。
1on1で話すことがない場合の対処法
1on1を定期的に実施していると「話すことがない」といった状況に陥る場合も少なくありません。マンネリ化を防ぎ、1on1を有効活用するための対処法として、以下の4つを紹介します。
- 具体的な目標を設定する
- アイスブレイクを実施する
- 過去の振り返りをする
- 上司から情報共有する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
具体的な目標を設定する
共通認識を持つために、具体的な目標を設定しましょう。目標達成に向けて話し合うことで、建設的な意見交換が期待できます。たとえば「来月のプレゼン資料作成をスムーズに行いたい」という目標を立てたとします。
そこで1on1では、以下のようなことについて話せます。
- スムーズに資料作成を進めるために必要なこと
- 現時点で不安に感じていること
- 進捗状況の確認
一つの目標が達成できたら、次の1on1では新たな目標を設定しましょう。小さな目標からスタートし、達成の満足感を味わってもらうことが重要です。
アイスブレイクを実施する
アイスブレイクとは、本題に入る前に緊張をほぐすために実施する短い雑談を指します。軽い雑談を交えることで、リラックスした雰囲気でミーティングを始められるでしょう。
アイスブレイクのネタを数種類用意しておくと、気まずい空気をほぐすのに役立つはずです。具体的には、趣味やプライベートの雑談から始める、会社のニュースやイベントなど共通の話題を振るなど。ほかにも「最近何か面白いことはありましたか?」「休日は何をして過ごしましたか?」など、相手が答えやすい質問を用意しておくと、会話がスムーズに進みます。
過去の振り返りをする
過去の1on1の内容を振り返り、課題や進捗状況を確認することも有効です。前回設定した目標が達成できたのか、または達成できなかったのか、その理由を分析することで、具体的な改善策が見えてきます。過去の事例は、失敗事例でも大丈夫です。過去の失敗から学んだことを共有すれば、自己成長の絶好の機会となるでしょう。
上司から情報共有する
上司から、チームや会社の状況、業界の最新情報などを共有したり、会社のビジョンや戦略を伝えたりするのもおすすめです。自分の仕事内容が、会社全体の目標達成にどのように貢献しているかを理解する良い機会となるでしょう。普段の業務では得られない情報に触れることで、視野を広げ、モチベーションを高めるのにも役立ちます。
1on1を成功させるための注意点
1on1は、正しく実施しなければ効果が半減してしまう可能性があります。ここでは、1on1を成功させるための注意点を5つ紹介します。
- 事前にテーマを決めておく
- 具体的な質問をする
- 不安や悩みを聴く姿勢をもつ
- 定期的に実施する
- 評価につなげない
それぞれ詳しく見ていきましょう。
事前にテーマを決めておく
1on1の時間を無駄にしないためにも、事前にテーマを設定しておきましょう。事前に議題を共有しておくことで、部下は自分の考えを整理しておくことができ、より活発な議論が期待できます。
具体的な質問をする
話を引き出すために、具体的な質問を心がけましょう。たとえば「仕事の進捗はどうですか?」のような抽象的な質問ではなく、「顧客への提案資料は完成しましたか?何か困っていることがあれば相談してください」といった具体的な質問がおすすめです。
不安や悩みを聴く姿勢をもつ
上司に本音を話すのはハードルが高いと理解した上で、話しやすい雰囲気作りを心がけましょう。「何か困っていることはないか」「不安に感じていることはないか」など、部下の気持ちをくみ取る姿勢を示すと、安心感が増し、話してもらいやすくなります。
定期的に実施する
1on1の効果を実感するためには、定期的に実施していきましょう。頻度は、関係性や状況に合わせて、週1回、月1回など、無理のない範囲で設定します。忙しいからキャンセルしたり、数か月飛ばしたりすると、1on1の効果が薄れてしまうため注意が必要です。一時的な施策にせず、決めた頻度で必ず実施しましょう。
評価につなげない
1on1は、あくまでも部下の成長を支援するための場であることを明確にしましょう。評価を目的とした場にしてしまうと、部下は本音を話せなくなり、信頼関係が損なわれてしまいます。人事評価とは全く関係ないといった事実をお互いに共有しておきましょう。
それ以外にも、1on1でやってはいけないことの代表例として、以下が挙げられます。
- 否定的な言葉で頭ごなしに意見を却下する
- 一方的に話すだけで、部下の話を聞かない
- プライベートを過度に詮索する
- 他の社員と比較する
これらの行為は、部下のモチベーションを低下させ、信頼関係を損ねる可能性があるため避けましょう。
1on1で良好な関係を築き、成長を加速させよう!
1on1は、上司と部下が互いに成長し、チーム全体のパフォーマンスを高めるために有効です。1on1を通じ、コミュニケーションを活性化させ、信頼関係を築くことで、チームや会社の成長を加速させていきましょう。