2024.07.02
【エンプロイーサクセス実態調査 2024 vol.3】 従業員の貢献をたたえるセレブレーション施策、 人事は「プロセス」、他職種は「目標達成」への賞賛を重視
プレスリリース
株式会社PeopleX(本社:東京都渋谷区、 代表取締役 兼 CEO:橘 大地、以下:当社)は、企業の人事業務に従事する正社員(以下、人事)1031名、人事以外の業務に従事する正社員(以下、他職種)1026名を対象に「エンプロイーサクセス※1に関する実態調査」を実施しました。第三弾となる今回は、従業員の「セレブレーション※2」施策をテーマとしています。
※1 エンプロイーサクセス:企業の持続的な成長のために、社員が能力を発揮できるよう支援する概念
※2 セレブレーション:会社・チームへの貢献を評価したたえるイベントや社風・文化醸成施策
調査背景
「エンプロイーサクセス」とは、企業の持続的な成長のために、社員が能力を発揮できるよう支援する概念です。企業の採用計画に占める中途採用比率の上昇と増加傾向にある離職率、DXへの構造変化によるスキルアップ要請、人的資本経営開示によるエンゲージメント向上への関心といった企業を取り巻く環境の変化に対応した、新しい人事の考え方です。
社員が能力を発揮するためには、「エンゲージメント」「イネーブルメント」「セレブレーション」の3つの支援が必要です。企業は、これらを通じたエンプロイーサクセス実現に向けて様々な施策に並行して取り組む必要があります。
今回、エンプロイーサクセスの実態を把握するために行った本調査から、セレブレーション施策の11項目に焦点を当て、取り組み状況や満足度について分析を行いました。
<セレブレーション施策>
調査結果サマリー vol.3 セレブレーション編
1.セレブレーション施策の導入率ランキング
- 入社、勤続年数、定年退職という大きな節目ごとの賞賛や、会社公式の半年・一年に一回の表彰などの施策導入率が高く、社員同士・チーム内での日々のセレブレーションを促す施策を実施している企業は少ない。
2. 人事・他職種が効果を感じる施策ランキング
- 人事が最も効果を感じている施策1位「会社公式で挑戦やプロセスを表彰する制度」は、他職種では5位と効果実感にギャップ。他職種の1位は「チームで自発的に目標達成・成果達成をたたえる仕組み」。
3. 人事・他職種が効果を感じない施策ランキング
- 導入率が最も高い「勤続年数、定年退職をたたえる制度」、人事が効果を感じていない施策の5位となり、導入率と効果実感へのギャップが存在。
4. 人事が導入したい・他職種が導入してほしい施策ランキング
- 人事はプロセスや社員個人に焦点を当てる施策を重要視する一方、他職種は「目標達成・成果達成」をたたえる施策への要望が強い傾向。
5. 未導入のセレブレーション施策、実施できない理由ランキング
- 人事が導入したい施策の未導入理由、4項目中全てで「予算がない」が3位以内。
- 「人事社員が必要性を感じていない」「決裁者が必要性を感じていない」が上位のケースも。社内の理解や意義の浸透が必要な段階。
調査結果詳細
1.セレブレーション施策の導入率ランキング
人事と他職種を対象に、セレブレーションのために導入している施策について質問したところ、1位「勤続年数、定年退職をたたえる制度(63.1%)」、2位「勤続年数、定年退職をたたえるギフト贈呈(お花や記念品など)(59.5%)」、3位「新入社員を歓迎するイベント(56.9%)」、4位「会社公式で目標達成・成果達成を表彰する制度(半期・年度単位)(50.0%)」5位「会社公式で挑戦やプロセスを表彰する制度(半期・年度単位)(41.9%)」という結果となりました。
入社、勤続年数、定年退職という大きな節目ごとの賞賛や、会社公式の半年・一年に一回の表彰などの施策は導入率が高く、社員同士・チーム内での日々のセレブレーションを促す施策を実施している企業は少ない傾向が見られました。
2. 人事・他職種が効果を感じる施策ランキング
人事と他職種それぞれに、自社で導入されている施策のうち、その効果について質問したところ、人事の1位は「会社公式で挑戦やプロセスを表彰する制度(半期・年度単位)」、他職種の1位は「チームで自発的に目標達成・成果達成をたたえる仕組み」となりました。
人事が最も効果を感じている「会社公式で挑戦やプロセスを表彰する制度」は、他職種では5位となり、人事と他職種との効果実感にギャップが見られました。
3. 人事・他職種が効果を感じない施策ランキング
同じく、効果を感じて“いない”施策について質問したところ、人事の1位は「勤続年数、定年退職をたたえるギフト贈呈(お花や記念品など)」、他職種の1位は「社員同士で日々の感謝の気持ちを互いに送り合う仕組み・制度」となりました。人事・他職種ともに、順序は違えど「勤続年数、定年退職をたたえるギフト贈呈(お花や記念品など)」「社員同士で報酬を贈りあう仕組み・制度」「社員同士で日々の感謝の気持ちを互いに送り合う仕組み・制度」が上位を占めています。
導入率が63.1%と最も高い「勤続年数、定年退職をたたえる制度」について、人事が効果を感じていない施策の5位となり、導入率と効果実感へのギャップが明らかになりました。
4. 人事が導入したい・他職種が導入してほしい施策ランキング
人事と他職種を対象に、自社で未導入だが導入を希望する施策について質問したところ、人事の1位「社員同士で日々の感謝の気持ちを互いに送り合う仕組み・制度」、2位「会社公式で挑戦やプロセスを表彰する制度(半期・年度単位)」、3位「チームで自発的に社員の誕生日や記念日を祝うイベントや制度」となった一方で、他職種の1位は「チームで自発的に目標達成・成果達成をたたえる仕組み」、2位「会社公式で目標達成・成果達成を表彰する制度(半期・年度単位)」、3位「社員同士で日々の感謝の気持ちを互いに送り合う仕組み・制度」となりました。
他職種では1、2、4位で「目標達成・成果達成をたたえる」施策への導入希望が集まり、人事はプロセスや社員個人に焦点を当てる施策を希望し、他職種は目標達成・成果達成をたたえる施策への要望が強い傾向が見られました。
5. 未導入のセレブレーション施策、実施できない理由ランキング
人事を対象に、「未導入だが導入を希望する施策」について、実施できない理由を質問したところ、4項目全てにおいて「予算がない」は3位以内となりました。
実施できない理由として「人事社員が必要性を感じていない」が、「チームで自発的に社員の誕生日や記念日を祝うイベントや制度」で2位、「チームで自発的に目標達成・成果達成をたたえるギフト贈呈」で3位に挙げられ、人事組織の中でも認識に差があることが見て取れました。
加えて、実施できない理由「決裁者が必要性を感じていない」が、「社員同士で日々の感謝の気持ちを互いに送り合う仕組み・制度」で1位、「会社公式で挑戦やプロセスを表彰する制度」で3位に挙げられ、施策の導入にはセレブレーションの意義について社内浸透が必要な段階にあると言えそうです。
詳細レポートのお申し込み先
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過去のプレスリリースについて
・従業員のエンゲージメント向上施策について
エンプロイーサクセス実態調査2024 vol.1(2024/6/11)https://peoplex.jp/news/7XP6rzSw
・従業員のイネーブルメント施策について
エンプロイーサクセス実態調査2024 vol.2(2024/6/20)https://peoplex.jp/news/Abftc2H9
「エンプロイーサクセス実態調査」を通じて、人事担当者が取り組むべき施策が浮き彫りになりました。PeopleXでは、エンプロイーサクセスを起点に「人材投資」の効果を最大化する従業員と企業の理想的な関係構築を支援することで、日本の労働市場が直面する課題解決に取り組んでいます。自社の人事課題にお悩みの方はご相談ください。
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調査概要
調査時期:2024年5月10日から2024年5月13日
調査方法:インターネット調査
調査対象:人事業務に従事する正社員1000名、人事以外の業務に従事する正社員1000名
調査機関:マクロミル
PeopleX 会社概要
法人名:株式会社PeopleX
代表 :橘 大地
資本金 :117百万円(資本準備金含む)
所在地 : 東京都渋谷区神宮前6丁目12-18
事業概要:HRプラットフォームの開発・運営など
WEBサイト:https://peoplex.jp
製品サイト:https://peoplework.jp
本件に関するお問い合わせ
株式会社PeopleX 広報担当
TEL:03-6683-4199
Mail:info@peoplex.jp